パニック障害を通り抜けて、今

パニック障害を患った私が寛解にまで漕ぎ着け、薬を抜くことに成功しました。その経緯を綴ってまいります。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

(16)文学界の反応

編集員はこう答えた。 「自衛隊なんて書いても載せないわよ」 それでも書きたいのだと言い続ける私に、別の編集員が言った。 「結論を提示してから書け」 その時私は、戦後日本文学がいかに左寄りであり、自衛隊を否定するものであるか、知ったのだ。 やがて…

(15)旅の始まり

新田原基地の飛行教育航空隊で出会ったパイロットの皆さんは、どのようにして強靭な精神を手に入れたのだろう、私は興味を抱いた。 できれば戦闘機パイロットの成長過程を、作品にして発表したいと思った。 そのことを当時の飛行隊長に話すと、 「まず防府北…

(14)彼女のこと

熊本にお住まいのFacebook友達の女性が亡くなったと、同じFacebook友達の方からお知らせをいただいた。 彼女は私と同じパニック障害を患っていた。 「私はもう抜け出せそうよ」 と言うと、彼女は、 「私は、まだ最中なんです」 と答えた。 どちらがどちらに…

(13)回復に向けての1番の問題点

パニック障害の患者の回復を妨げるのは、多分こういうことだ。 誰かの前で発作起こしたらどうしよう、誰かに迷惑をかけたらどうしようか、と思う。 不安が先に立ち、社会参加できないことへの焦り。 そうではないだろうか。 そのために外出ができなくなり、…

(12)飛行教育航空隊

新田原基地にはF-15戦闘機パイロットのライセンスを与えることのできる、日本で唯一の部隊がある。 それが飛行教育航空隊だ。 私はそこがそういう場所であることを知らず、暇をみては通った。 とにかく飛行機を見ていたかった。なぜか離発着を繰り返す飛行…

お尋ねがありましたので

私が使用した薬についてお尋ねがありましたので、途中ですが付記しておきます。 私が最終的に処方されたお薬は、 トフラニール 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ ソラナックス 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ 途中、寝る前のソラナッ…

お尋ねがありましたので

私が使用した薬についてお尋ねがありましたので、途中ですが付記しておきます。 私が最終的に処方されたお薬は、 トフラニール 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ ソラナックス 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ 途中、寝る前のソラナッ…

お尋ねがありましたので

私が使用した薬についてお尋ねがありましたので、途中ですが付記しておきます。 私が最終的に処方されたお薬は、 トフラニール 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ ソラナックス 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ 途中、寝る前のソラナッ…

お尋ねがありましたので

私が使用した薬についてお尋ねがありましたので、途中ですが付記しておきます。 私が最終的に処方されたお薬は、 トフラニール 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ ソラナックス 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ 途中、寝る前のソラナッ…

お尋ねがありましたので

私が使用した薬についてお尋ねがありましたので、途中ですが付記しておきます。 私が最終的に処方されたお薬は、 トフラニール 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ ソラナックス 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ 途中、寝る前のソラナッ…

お尋ねがありましたので

私が使用した薬についてお尋ねがありましたので、途中ですが付記しておきます。 私が最終的に処方されたお薬は、 トフラニール 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ ソラナックス 朝・昼・夜の食後・寝る前 それぞれ一錠ずつ 途中、寝る前のソラナッ…

(12)自衛隊との出会い

私は学習塾の仕事への復帰は諦めた。とにかく病気を治したい、この状態から抜け出したいという一心で過ごしていた。 娘たちを学校に送り出す、その後私は美術館に通った。誰とも話をしたくない、誰にも会いたくない、そんな私に美術館は格好の場所だった。 …

(11)少しずつ落ち着いていく日常

投薬が始まってから1ヵ月余り、少しずつ私は外に出ることができるようになった。 それにはきっかけがあった。 娘の友人のお母さんで、美容師をやっている人が私の様子を見に来てくれた。 髪は伸び放題、身なりを整えていない私を見て彼女は驚いた。そして私…

⑽薬が決まるまで

再度精神科を訪れた私に、医師は開口一発、こう言った。 「池内の方から連絡が届きました。あなたは私の患者さんです。そこでまず確認しておきたいのは、あなたに転地療養する気があるかどうかということです。つまり離婚するつもりがおありかということなん…

⑼まずは全身の検査から

私を迎え入れてくれた医師は、私の話を丁寧に聞いてくれた。 そしてこう言った。 「わかりました。もしかしたらあなたはうちの科の患者さんかもしれません。でもあなたの体に別の病気が隠れている場合があるかもしれません。まずは2泊3日で全身の検査を受け…

⑻治療開始までの道のり

私が精神科の受診を勧められたことを知った姑は、慌てた。 家族が精神科を受診することに抵抗があったようだ。恥ずかしいという一心だったのだ。 夫は多分、私と姑の間にそういうやりとりがあったことには気づいていない。 姑は私の精神科行きを全力で止めよ…

閑話休題 2

6日から10日まで、千葉に住む長女のところに行っておりました。 長女には二人の男の子がおります。 長男は小学校の四年生。 次男は保育園の年長さん。 二人とも1ヶ月検診まで、毎日、私が沐浴させました。 今回の最大のイベントは、次男の方の「敬老お楽し…

⑺精神科⁉︎

このままではいけない。 いつまでも発作に怯えていてはいけない。 そうは思うのだが、どうしたらいいのかわからない。 医師に相談するしかないな、と私は思った。 救急車に同乗してくれた医師の病院に行ってみることにした。 家からはほんの数百メートルの距…

⑹自宅に戻って

ようやく点滴から解放されて喜んだのもつかの間、私は絶え間なく襲ってくるめまい、動悸、過呼吸に悩まされた。 怖くて外出ができない。 着替えることもお風呂に入ることも怖い。 私は何日も同じジャージ上下で過ごした。 しかし、中学生の娘が二人いた。 何…

パニック障害を通り抜けて、今

⑸退院 24時間点滴はとても動きにくいものだった。食事はベッドまで持ってきてもらえるが、食後のお膳は自分で返しに行かねばならない。 片手に点滴台のついている私は、とても難儀した。 隣の部屋の患者さんに付き添っていらした方が、見兼ねて手伝って下さ…

パニック障害を通り抜けて、今

⑷発症までの経緯 当時私は夫の経営する学習塾の教室の一つを任されていた。私の教室の塾生の増加の速度は順調で、私自身は自分の仕事に満足していた。私は塾頭として頑張っている自分が好きだった。 夫の経営する学習塾はチェーン展開していた。定期的に地域…

パニック障害を通り抜けて、今

【閑話休題】 私のブログをお読みくださってありがとうございます。 中には病気から早く抜け出したいと、焦っていらっしゃる方もおられるかと思います。 焦りは禁物です。 まだしばらくは私の闘病記が続きます。 表現はなるべく抑えています。 私自身がちょ…

パニック障害を抜け出して、今

⑶病院に到着 救急車の中にはいろいろな器具が積まれており、中は意外に狭かった。病院に着くまでの間私はいろいろなことを考えた。時間にすれば10分程度のものだっただろうか。酸素マスクを当てられてどっかでこんな画面を見たことがあるなぁと考えていた。…

パニック障害を通り抜けて、今

⑶病院に到着 救急車の中にはいろいろな器具が積まれており、中は意外に狭かった。病院に着くまでの間私はいろいろなことを考えた。時間にすれば10分程度のものだっただろうか。酸素マスクを当てられてどっかでこんな画面を見たことがあるなぁと考えていた。…

パニック障害を通り抜けて、今

⑶病院に到着 救急車の中にはいろいろな器具が積まれており、中は意外に狭かった。病院に着くまでの間私はいろいろなことを考えた。時間にすれば10分程度のものだっただろうか。酸素マスクを当てられてどっかでこんな画面を見たことがあるなぁと考えていた。…

パニック障害を通り抜けて、今

⑶病院に到着 救急車の中にはいろいろな器具が積まれており、中は意外に狭かった。病院に着くまでの間私はいろいろなことを考えた。時間にすれば10分程度のものだっただろうか。酸素マスクを当てられてどっかでこんな画面を見たことがあるなぁと考えていた。…

パニック障害を通り抜けて、今

⑶病院に到着 救急車の中にはいろいろな器具が積まれており、中は意外に狭かった。病院に着くまでの間私はいろいろなことを考えた。時間にすれば10分程度のものだっただろうか。 酸素マスクを当てられてどっかでこんな画面を見たことがあるなぁと考えていた。…

パニック障害を通り抜けて、今

⑵救急車に乗って 医師が連絡してくれて救急車はすぐに到着した。救急隊員の皆さんは靴にビニールのカバーをかけ、ストレッチャーを持って、私のいる部屋に入ってきた。 「毛布を一枚下さい!」 救急隊の方は叫んだ。 毛布を待ちながら、救急隊の方と医師が話…

パニック障害を通り抜けて、今

⑴何が起こったの? ようようの思いで、夫のいる部屋に行き、息苦しいこと、手足が段々冷たさを増していくことを訴えた。 夫は、 「何を言ってるんだ?」 という顔をしていた。 そこに姑がやってきて、私のただならぬ様子に気がついた。 そうしている間に、心…

パニック障害を通り抜けて、今

【序章】20数年前の9月5日、私の身に思いがけないことが起こった。ちょうど土曜日のことで、私は台所に立って家族の食事を準備していた。メニューは冷やし中華。何やら手足が冷たい。(夏なのに)まだ帰宅していない、当時中学生だった娘たちのぶんにラップ…